被せ物と入れ歯|厚狭駅前歯科医院|山陽小野田市厚狭駅の歯医者

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被せ物と入れ歯

Prosthodontics

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補綴治療

“補綴治療”

補綴(ほてつ)治療とは、歯が欠損している部分や見た目やかみ合わせをクラウン(被せ物)や入れ歯などの人工の歯で補う治療法のことをいいます。
補綴治療にはクラウン、ブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯、インプラントなどの種類があります。
インプラントについては『インプラント』を参照してください。

クラウン

クラウン

前歯、奥歯を問わず歯冠の一部あるいは全部を金属、レジン、陶材で回復するものをクラウンとよびます。
歯冠全体を覆うものを全部被覆冠とよび、歯冠の一部を覆うものを部分被覆冠とよびます。また、ポスト(被せ物を歯に取り付けるために作られる土台のこと)に保持を求めて歯冠全体を一度に回復するものを継続歯とよびます。

全部被覆冠

全部金属冠(全部鋳造冠)
1.全部金属冠(全部鋳造冠)

高い強度を持ち、上下顎の奥歯に高い頻度で用います。
しかし、色調が金属色であるため審美的には良好ではありません。
いわゆる銀歯は保険内治療で、金歯は保険外治療になります。

陶材焼付冠(とうざいやきつけかん)
2.陶材焼付冠(とうざいやきつけかん)

土台の金属の上に陶材を焼き付けたクラウンのことです。
天然歯と同様の色調をもっています。そして前歯、奥歯にも幅広く用いることができます。また、陶材で耐摩耗性に優れるのが特徴です。しかし、歯冠全体としての透明感の不足や、歯頸部に時として金属色がみられます。
陶材焼付冠は保険外治療になります。

レジン前装冠
3.レジン前装冠

土台の金属の上にレジン(樹脂)を盛りつけたクラウンのことです。
天然歯と同様の色調をもっています。陶材焼付冠と同様に前歯、奥歯にも幅広く用いることができます。しかし、陶材と比べると強度が劣り、長期間すると変色や摩耗がみられます。レジン前装冠は保険内治療になります。

オールセラミッククラウン
4.オールセラミッククラウン

歯冠全体を被覆するクラウンの全てがセラミックによるものをいいます。
陶材焼付冠のように金属の裏打ちがないため、全部被覆冠のうち最も審美性に優れています。耐摩耗性に優れており、着色や変色することはありません。しかし、衝撃力に弱く欠けやすいというデメリットもあります。オールセラミッククラウンは保険外治療になります。

レジンジャケットクラウン
5.レジンジャケットクラウン

クラウン全体が樹脂製の特殊なプラスチックでできています。
金属製のクラウンなどで発生していた金属アレルギーの心配がない点と樹脂製のプラスチックでできているため審美性に優れています。
デメリットとしては、色調は陶器でできているオールセラミッククラウンよりは劣り、長期間の使用で変色します。また、金属製のクラウンほど強度は高くなく割れやすいです。レジンジャケットクラウンは保険内治療になります。

部分被覆冠

  • 3/4クラウン
  • 4/5クラウン
  • ピンレッジ
  • プロキシマルハーフクラウン
  • アンレー
  • 7/8クラウン

これらは基本的には保険内治療になりますが、使用する金属によっては保険外治療にもなります。

  • ラミネートべニア

ラミネートべニア

ラミネートべニアとは、前歯の表面を薄く削り、そこに歯の形をした薄い板状のセラミックを張りつける治療のことです。ラミネートべニアは保険外治療になります。

継続歯

継続歯は現在ではほとんど用いられない治療方法です。

ブリッジ

ブリッジ

ブリッジとは、1歯から数歯が欠損している場合に欠損している部分の隣の歯を土台として使用し、欠損している部分を人工歯で補う治療方法です。

ブリッジの種類

固定性ブリッジ

一般的によく用いられている方法で、一度装着すると外すことができないブリッジです。ブリッジは保険内治療になります。
ブリッジには以下の様なメリット、デメリットがあります。

メリット
  • ① 装置を着脱する必要がない
  • ② 咀嚼効率が良い
  • ③ 審美性に優れている
  • ④ 装着感が良い
  • ⑤ 構音障害が生じない
  • ⑥ 咬合圧を装置全体に分散できる
デメリット
  • ① 周囲の健全な歯を削る必要がある
  • ② 支える歯に負担をかけるため寿命が短くなる
  • ③ 人工歯と歯肉の間に汚れがたまりやすく、清掃が難しい

その他のブリッジには半固定性ブリッジ、可撤性ブリッジがあります。
ブリッジには適応症が限定されており、すべての状態で使用できるわけではありません。したがって、治療方針の決定に関しては欠損部や土台の検査を行い判定していきます。

部分入れ歯

部分入れ歯

部分入れ歯とは、部分的な歯の喪失を補う入れ歯のことです。部分入れ歯の構成は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、歯肉と似たピンク色の歯科用の樹脂で作る土台(床)、そしてこれらを残っている歯に固定するためのクラスプ(歯を支える金属のバネ)からなります。
部分入れ歯には以下の様なメリット、デメリットがあります。

メリット

  • 比較的安価で作製することができる
  • 適応範囲が広く、ほとんどの症例に使用することができる
  • ブリッジとは違い、取り外すことができるため清掃しやすい
  • インプラントに比べると治療期間は短い

デメリット

  • 歯と粘膜で支えているだけなので、噛む力が弱い
  • 支えている歯に負担がかかり寿命が短くなる
  • 歯を囲むようにクラスプがあるため、審美性が悪い
  • 土台の樹脂は割れやすいため、強度を保つために厚めに作った入れ歯は口腔内で違和感となりやすい。また厚みのせいで熱を感じにくく、食べ物本来の温度や味がわかりにくい。

保険内での部分入れ歯にはこのようなメリット、デメリットがあります。
しかし、保険外での部分入れ歯では費用は高くなりますが、審美性が良く、厚みが薄く装着感が良いものもあります。
例えば、耐久性に優れており保険の部分入れ歯と比べてはるかに薄く作ることができ、熱を効率よく伝えることができるため、食事の温度や味を損なわずに使用できるコバルトクロムやチタンなどがあります。その他にも、クラスプの金属色が気になる方は、薄く軽く弾力感のある樹脂で作ったノンクラスプデンチャーというものもあります。

総入れ歯

“総入れ歯”

総入れ歯とは、上下のどちらかの顎で自分の歯が1本もない場合にすべての歯を補う入れ歯のことです。総入れ歯の構成は、人工歯と歯科用の樹脂で作る床からなっています。
総入れ歯にも部分入れ歯と同じように保険内、保険外の治療が存在します。保険内の総入れ歯ですと、部分入れ歯と同じく床が樹脂でできています。
部分入れ歯との違いは総入れ歯ではクラスプは使用されていません。また総入れ歯は一見、天然の歯そのもののように見えますが、クラスプで固定されているわけではなく、粘膜の上に乗っているだけです。しゃべったり、食べ物を噛んだりすると、ぐらついたりする可能性があります。
そして総入れ歯の咀嚼力は天然の歯と比べると1/5以下といわれており、咀嚼効率は天然歯の1/6以下といわれています。総入れ歯にも保険内、保険外治療があります。

その他の入れ歯

特殊な入れ歯にオーバーデンチャーという入れ歯もあります。オーバーデンチャーとは、歯あるいはインプラントの上を覆う入れ歯です。見かけ上は総入れ歯にみえますが、歯あるいはインプラントを土台としているので少し総入れ歯とは異なる治療方法です。
オーバーデンチャーは粘膜のみの負担である総入れ歯に比べ、歯やインプラントの支えが加わるため、装着感が良く、しっかりと噛めるようになるのが最大のメリットです。

当院では、保険内や保険外などの費用だけではなく、各治療方法のメリット、デメリットの情報をしっかりと説明し、患者様のライフスタイルに合わせた治療計画を考えていきたいと思っています。何を優先し、どのようにしたいかなどの希望を遠慮なくご相談ください。